キャリックの可変3-2-5にどう入るか
まず現在のユナイテッドを更新する必要がある
2025/26終了後、カゼミロは契約満了で退団した。現在の中盤は前年までと別物である。
さらにウガルテはワールドカップ中に重い膝の負傷を負い、プレミアリーグ公式分析も2026/27のかなりの期間を欠場する見込みとしている。
一方でユナイテッドは夏に、
アンドレイ・サントスをチェルシーから獲得し、2031年までの契約を締結。
ユーリ・ティーレマンスもアストン・ヴィラから加入し、こちらも2031年まで。移籍金はReutersによれば約£35m。
さらにマイケル・キャリックは2025/26途中の暫定就任後、2026年5月に2028年までの契約を結び、正式に続投している。
したがってバレバ獲得の問いはもはや、
「カゼミロをバレバに置き換えるか」ではない。
「サントス、ティーレマンス、メイヌーに、さらにバレバを加える意味は何か」
である。
バレバを左6番に置く意味
第一に、カウンタープレスの保険。
5人を前線に送り込む3-2-5では、ロスト後に中央の2人が相手のカウンターを遅らせなければならない。バレバは2024/25に90分当たり6.5回のポゼッションリゲインを記録し、全PL MFで7位だった時期がある。
第二に、マンツーマンプレスへの脱出口。
相手が3バック+2ボランチに人を合わせても、バレバは2024/25に6.3回/90のプログレッシブキャリーを記録した。単にパスコースを探すのではなく、マーカー一人を自分で抜けば相手の守備構造そのものを壊せる。
第三に、高いSBの背後カバー。
キャリックが一方のSBを5レーンの一番外へ出すなら、ロスト時にその脇へ巨大なスペースができる。ヒュルツェラーが「ギャップを閉じる」能力を特に評価したバレバは、この保険役として理論上かなり優秀だ。
第四に、前線へ“走って”数的優位を追加できる。
相手がブロックを下げ、ダブルボランチへのプレスをやめれば、バレバ自身が持ち上がって5人目、6人目としてハーフスペースへ入れる。ここが固定アンカーとの違いである。
ただし「一人アンカー」にしない方がいい
現状、バレバを4-3-3の底に一人置き、
「全部お前がコントロールしろ」
とするのはリスクが高い。
理由は前述の通り、前方パス比率の低さ、ドリブルによるリスク、ポジションを飛び出してボールを奪う性格があるからだ。
彼にとって最も自然なのは、
「ダブルピボットの一方だが、もう一方より広く・前へ動く」
役割だろう。
これはブライトンでのbox-to-box的性格とも、本人が長年自認してきた役割とも一致する。LOSCも加入当初から彼をbox-to-boxとして紹介していた。

3-2-5で彼に求めたいのは「中央で止まって100本パスするレジスタ」ではない。
① CBから左足で受ける
② 相手1列目をキャリーで外す
③ ボールロスト時には最初のカウンタープレスを担当する
④ ボールサイドへ出て奪ったら、もう一人のピボットへ戻す
⑤ 相手が中央を閉じればロングボール/対角線を使う
という役割だ。



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