監督・選手インタビュー
マイケル・キャリック監督の発言
キャリック監督は試合後の記者会見および公式インタビューにおいて、2度のリードを守り切れなかった悔しさを露わにしつつ、失点シーンの特殊性を強調した。
監督は「非常に、非常に失望している。試合終盤に2度リードを奪い、その立場を築くために懸命に戦ってきただけに、このような結末は実質的な敗北に感じられる」と吐露した。
その上で「試合内容には多くの良い点があった。良いフットボールを展開し、脅威となっていた時間帯もあった。試合の大部分でチームとしてうまく守れており、ボール保持率も高め、本来であれば試合を終わらせてクローズすべきだった」と総括した。
失点要因については「相手の2つのゴールはいずれも信じられないクオリティのロングシュートだった。通常であれば枠に入らないシュートがトップコーナーに吸い込まれた。アンラッキーな要素もあったが、失点を減らさなければならない現実は無視できない。なぜあのようなチャンスを与えてしまったのか、細部を検証する必要がある」と述べ、
ラッシュフォードの途中交代については「彼がその時点で少し体調不良を訴えていたためだ。試合を通じて鋭い動きを見せ、相手にとって大きな脅威となっていた」と説明した。
ピッチ上の実態と照合すると、監督のコメントには以下の差異が認められる。
「試合の大部分でチームとしてうまく守れていた」という主張は、実態とはやや異なる。エヴァートンに許したシュート数は18本、ボックス内シュートも14本に達しており、前半のバリーのフリーヘッダーや後半のデューズバリー=ホールへの決定機など、枠外シュートの被弾だけで済まされる守備内容ではなかった。
「2失点はいずれも防ぎようのないスーパーシュートだった」という主張は、一部確認できるが本質的要因を隠蔽している。ジョージのシュート(xG 0.037)もメイトランド=ナイルズのシュート(xG 0.03)も、ゴール期待値の観点からは再現性の極めて低いゴラッソであったことは事実である。しかし、そのシュートを放たれる前にZone 14を無警戒にしたこと、ボックス前のこぼれ球に対して誰もアプローチできていなかったことは明白な構造的エラーであり、不運だけで片付けることはできない。
エヴァートン側:デイヴィッド・モイーズ監督の総括
古巣対決となったエヴァートンのモイーズ監督は、スカッドの台所事情の苦しさを吐露しつつも、チームの不屈の闘志を称えた。
モイーズ監督は「移籍市場の最終盤での混乱(ンディアイの移籍や補強難航)があり、我々の戦力は極めて薄い状態にある。だが、選手たちが見せた献身的な努力は素晴らしいものだった。グリーリッシュは怪我明けで数分プレーしただけであり、メイトランド=ナイルズに至ってはチームのやり方を戦術的に落とし込む時間すらないまま投入した」と明かした。
試合展開については「前半に多くのチャンスがありながら仕留めきれなかった点は失望している。クロスをもっとうまく合わせるべきだった。ユナイテッドは非常に危険なカウンターを持っていたが、我々は最終的に2点目を奪うに値するプレーを見せた。メイトランド=ナイルズの一撃は信じられないスーパーゴールだった」と振り返っている。


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