2025/26シーズンにおけるプレミアリーグ成績の定量的比較
アモリムとキャリックの2名が2025/26シーズンに率いたリーグ戦のスタッツを詳細に比較すると、基本的な結果の面で明確な差が生じている。アモリムはシーズン序盤の厳しいスケジュール(チェルシー、マンチェスター・シティ、フルアム、バーンリーとの開幕直後の対戦など)にも直面し、最初の6試合で2勝しか挙げられず、常に後手に回る展開を強いられた。アモリムが指揮した20試合終了時点での勝ち点は32であり、首位グループから大きく引き離された7位に位置していた。
しかし、キャリックが就任した1月13日以降、チームのリーグ成績は劇的に向上した。キャリックは2026年1月17日のデビュー戦となったマンチェスター・ダービー(2-0での勝利)を皮切りに、勝ち点を積み上げ、チームを最終的に勝点71の3位へと引き上げ、チャンピオンズリーグ出場権の確保という最大の目標を達成した。
なお、キャリック就任以前のユナイテッドは、国内カップ戦で悲惨な低迷期を経験していた。EFLカップ(カラバオカップ)ではリーグ2のグリムズビー・タウンに敗れ、FAカップでも3回戦でブライトン&ホヴ・アルビオンに敗退を喫していた。これは、クラブの歴史において1981/82シーズン以来となる「両国内カップ戦の初戦敗退」という不名誉な記録であり、欧州コンペティションへの不参加も重なった結果、年間の公式戦数はわずか40試合(1914/15シーズン以来の最少記録)にとどまり、2シーズン連続の無冠に終わる原因となった。

アモリムのマンチェスター・ユナイテッドにおける通算成績(前シーズンからの引き継ぎ分を含む全公式戦63試合)を俯瞰すると、勝率はわずか38.1%にとどまり、プレミアリーグ創設以降の歴代監督(常任)の中で「最低の勝率」を記録したことが確認されている。また、通算の1試合平均獲得勝ち点(PPG)も1.23に沈んでおり、これはラルフ・ラングニック暫定監督の1.54をも大きく下回るクラブ史上最低の数値であった。2025/26シーズン単体で見れば、アモリムのPPGは1.55(20試合31ポイント)へと改善の兆しを見せていたものの、トップ4返り咲きを狙うクラブの要求水準には届かなかった。一方、キャリックが残したPPG 2.29は、リーグ覇者となったアーセナルのミケル・アルテタ(2.14)やマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ(2.12)をも凌ぐ、シーズン後半戦における驚異的な進撃を証明している。



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